物質の区別

ここからは、高校生以降で学ぶ「化学」という分野につながることを学んでいきます。化学は物質を細かく分解して、その性質を研究する学問です。ですから、世の中に膨大にある物質を、共通の性質に着目して区別することも必要となります。

例えば、砂糖、食塩、デンプンを考えてみましょう。見た目はどれも白い粉なので、どれがどれだか分かりません。ここで、物質の区別の問題が出てきます。区別するひとつの方法として、なめてみる、というのも手ですが、もしこの粉が体に悪いものだったら危険ですよね。安全、確実に区別するには工夫が必要となります。

物質の区別の例

そこでまず、この3つを水に溶かしてみます。砂糖と食塩は溶けますが、デンプンは溶けません。この性質を知っていれば、まずどれがデンプンか分かります。

デンプンだけ溶けない

さらに、こんどは3つを熱してみます。すると、砂糖とデンプンが黒くこげます。前の実験と合わせて考えると、3つすべて粉がなにかが分かります。

食塩だけ焦げない

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有機物と無機物

前の実験で、砂糖とデンプンは黒くこげ、食塩はこげませんでした。このように熱すると黒くこげ、さらに熱すると炎を出して燃え、二酸化炭素を出す物質を「有機物」といい、熱しても黒くこげない物質を「無機物」といいます。物質は大きく、有機物と無機物に分かれます。

そこで、ある物質が有機物か無機物かを判断できるようにしてください。基準は、生物に由来しているものは有機物で、それ以外は無機物と考えると分かりやすいかと思います。例えば、砂糖はさとうきびという植物に由来しているので有機物、デンプンも緑色植物に由来しているので有機物です。

反対に、食塩は海水から取れるので生物に由来しているわけではありません。よって、食塩は無機物と考えられます。それでは、わりばしはどうでしょうか?

わりばしは木に由来しているので有機物です。銅はどうでしょう?銅は鉱物なので、生物に由来していません。銅は無機物です。銅のように金属は無機物に属します。

もうひとつ考えてみましょう。アルコールは有機物でしょうか?無機物でしょうか?答えは有機物です。アルコールは石油を精製して作られます。石油は別名、化石燃料と呼ばれ、化石というもともと生物だったものに由来するからです。これで有機物と無機物の違いがずいぶんとイメージできるようになったのではないでしょうか。

有機物と無機物

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金属について

金属は無機物ということを学びましたが、この物質も非常になじみのある物質であり、理解をしておく必要があります。特に金属の共通の性質は、

  • みがくと光る(金属光沢)
  • たたくと、伸びたり広げたりできる
  • 電流が流れやすい
  • 熱が伝わりやすい

です。ちなみに、金属というと鉄を思い出す人も多いと思いますが、磁石でくっつくという鉄の性質は金属の性質というには限られた金属にしかない性質であり、共通の性質とはいいがたいことに注意しておいてください。

金属の共通の性質

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