水溶液の性質

水溶液にはとても大切な性質があります。それは「酸性・中性・アルカリ性」という性質です。

一口に水溶液といっても、例えばなめてみると味が違います。レモン水などはすっぱいですし、せっけん水は苦味があります(せっけん水はあまりなめたくありませんが・・・)。

一般的にすっぱい水溶液が「酸性」、苦い水溶液が「アルカリ性」、その他が「中性」と、とりあえず理解しておくとよいでしょう。

それでは、覚えておきたい水溶液の例をご紹介します。

【酸性の水溶液】
酢酸(食材のお酢)、炭酸水(二酸化炭素が溶けた水溶液)、塩酸(塩化水素という気体が溶けた水溶液)

【アルカリ性の水溶液】
アンモニア水(アンモニアという気体が溶けた水溶液)、石灰水(水酸化カルシウムが溶けた水溶液)、水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウムが溶けた水溶液)

【中性の水溶液】
食塩水砂糖水

ところで、よく分からない水溶液について酸性・中性・アルカリ性をどうやって判断すればよいのでしょう。全ての水溶液をなめて酸性・中性・アルカリ性を判断できるなら問題はないのですが、そういうわけにはいかないのです。

同じ酸性でもレモン水のように弱い酸性なら口に入れても大丈夫ですが、塩酸などのとても強い酸性を示す水溶液は絶対に口に入れてはいけない危険なものです。同様に水酸化ナトリウム水溶液など、強いアルカリ性を示す水溶液もあり、こちらも肌に触れるだけでも危険な液体なので、なめるなんてもってのほかです。

それでは水溶液の酸性・中性・アルカリ性をどうやって見分けるのでしょうか?

酸性・中性・アルカリ性の見分け方

なめる、という危うい行為で酸性・中性・アルカリ性を見分けるのではなく、見た目の色で判断できるものがあります。「リトマス紙」「BTB溶液」「フェノールフタレイン溶液」の3つです。いずれかひとつを用いて酸性・中性・アルカリ性を判断していきます。

【リトマス紙】
青色と赤色があります。青色リトマス紙を水溶液につけて赤色に変われば、酸性であると分かります。一方、赤色リトマス紙が青色に変わればアルカリ性です。

【BTB溶液】
調べたい水溶液に少量入れます。入れた後混ぜると色がつきます。黄色なら酸性、緑色なら中性、青色ならアルカリ性です。

【フェノールフタレイン溶液】
調べたい水溶液に少量入れます。入れた後混ぜるとアルカリ性なら色がつきます。酸性・中性なら無色、アルカリ性なら赤となります。

以上3つについて、その名称および酸性・中性・アルカリ性と色の変化をしっかり覚えてください。

酸性・中性・アルカリ性の見分け方

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